【初心者向け】高画素カメラを買うべき人について解説【悩む人必見】
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こんにちは、フォトグラファーのモトセ・マヒロ(@atelier_mahiro)です。
今回の記事では
- 高画素機を買うかでとても迷っている。
- 趣味で撮影しているけど高画素って必要なのか?
- 最初の 1台目を高画素カメラにした方がいいか?
このような悩みについて解説をします。
記事を読むことで、ご自身の購入されるカメラに必要な画素数が分かるようになります。それではまずは結論です。
結論:次に当てはまる人は高画素機(4000万画素以上の機種を想定してます)がおすすめです。
- 超望遠レンズで撮影する人(あとで大きくトリミングをする人)
- 仕事で写真を撮る人
- とにかく高解像度な写真が撮りたい人
- 風景のタイムラプス撮影をする人
それ以外の方は基本的に高画素機は不要です。
カメラ最初の 1台目の機種を何にするか迷っている方はこちらの記事をチェック
【初心者向け】一眼デジタルカメラの選び方(結論:妥協せず好きなモデルを買う)
それでは理由について順番に解説します。
トリミングするなら高画素カメラは必要なのか
まず、1についてです。超望遠レンズ(焦点距離が200mm以上のレンズ)で撮影をする場合、被写体が限られます。
おおまかに言うと次のどれか
- 動物・鉄道・飛行機
趣味で写真を撮る場合の多くはこの辺だと思います。
そしてこれらの被写体に共通することは「動きがあること」です。
慣れてくるとある程度は動きに予測ができるようになると思いますが、構図を完璧に決める余裕がありません。
なので、あらかじめ広く写真を撮っておいて、あとで自分の好きな構図にトリミングをして調整することが多いです。その際に高画素機で撮っておくと、トリミング時の画質劣化を抑えることができます。要は写真の一部をトリミングしても、元々画素数が多いから高精細な写真をキープできるということです。上の航空ショーの写真も大胆にトリミングしてリサイズしています。トリミングしてこの解像度が残ってくれるのはとても嬉しい。
続いて2の仕事で写真を撮る人についてです。
これはクライアント次第なところがありますが、印刷までする可能性があるならA3以上の大きいプリントサイズでも対応できるので高画素機がおすすめです。高画素で撮影しておけば様々なシーンで潰しが効くこともあります。今すぐでなくても将来的に仕事で使う可能性がある場合は選択肢として考えておきましょう。
続いて3について解説します。
高画素機と高品質なレンズとの組み合わせで撮影された写真は、驚くほど写ります。自分が使っているNikonのZシリーズはレンズの品質に定評があり、高精細な表現が可能となるので、高画素機の性能を十分に引き出せています。単純に写真がよく写るというだけでなく、「撮っていて楽しい」という体験が感じられることが高画素機の魅力ですね。
最後に4についてです。
タイムラプスは数百枚の写真を画像処理ソフトで動画にするため、元の写真素材が高精細な描写だとより映像美と臨場感を出すことができます。自分も友人とキャンプに行ったりするときはタイムラプスの撮影をするために高画素機と三脚を持っていきます。
ご参考までに自分がキャンプで撮影したタイムラプス映像です。
タイムラプス自体は高画素機でなくてもできますが、星がとても細かく綺麗に映ってくれるので愛用しています。1分で見れるのでもしよかったら見てください。
YouTubeで自分がキャンプで撮影したタイムラプスを公開しています
高画素機で撮影した天の川のタイムラプス映像(1分)
山梨県の浩庵キャンプ場にて撮影したものです。メリハリのあるレタッチではなく自然な色味に近い雰囲気で編集しました。
焦点距離14mmで撮影した後に20mm程度の画角になるよう全体的にトリミングしています。あとでリサイズしても十分な解像度を得られるところが高画素機の便利なところですね。
ちなみにこの時タイムラプス撮影した高画素カメラはこちらです。
高画素機で撮影した惑星直列のタイムラプス映像(1分)
こちらは静岡県のキャンプ場にて撮影したものです。
季節が夏で天の川が縦に移動する関係で14mmでの撮影をしています。
ちなみにこの時使用したレンズはこちらです。
Nikon 大口径超広角ズームレンズ NIKKOR Z 14-24F2.8 S
林間キャンプ場で周辺の木々が高かったため、編集時にトリミングして調整をしています。
魅力いっぱいの高画素カメラですが一部弱点も
このように高画素機は通常機種に比べて描写力にとても優れています。
ただ、その一方でデメリットもあります。高画素になることで想定できることは次のとおりです。
1.メモリーカードの容量が埋まりやすい
→データが重くなるので写真データの管理が少し大変になります。
2.連写速度と連写枚数に限界が出てくる
→写真 1枚のデータが大きいので、連写した時の書き出し速度に限界が出てきます。
そのため、機種によっては連写しているとバッファが詰まって撮影が止まってしまうことがあります。
この辺はカメラ内部にある「画像処理エンジン」のスペックで変動します。先程、高画素機は「トリミングに強い」と書きましたが、野鳥や航空ショーの撮影をする場合はカメラで連写することになるので、この辺りはトレードオフの関係になります。
3.値段が高い
→通常機種よりも2倍近く画素数がある分、カメラ本体の値段も高くなります。
4.画像編集が重くなる
→写真撮影後に画像処理ソフトで現像・レタッチをする人はここも注意してください。
写真データが重いことで、PCにも負荷がかかります。PCの環境でおすすめなのはメモリ16GB以上です。
あまりにPCのスペックが低いと編集中に画面が固まったりします。
5.通常機種に比べて手振れしやすい&暗所撮影に若干不利
→高画素になるほど手振れが起きやすくなるので、シャッタースピードの下げすぎには注意です。
また、1ピクセルごとのイメージセンサーの受光面が通常機種よりも少なくなるので、ノイズが少し出やすいです。
とはいえ人生で一度は経験してみたい高画素カメラ
ここまで高画素機の特色について触れてきました。
カメラをある程度やっていると、一度は高画素機を使ってみたいという気持ちが出てくると思います。(私もそうでした。)
また、とても魅力的であると同時に、購入前に知っておいてほしい注意点についてもご紹介しました。
特に撮影データが重いという点については、かなり悩むポイントだと思います。ただ、一度購入して使ってみると、それまでは感じられなかった描写の世界を体感することができます。結果的に表現の幅が拡がり、写真が楽しくなるので上達します。
また、高画素機の位置付けとして、上位機種になるケースがほとんどです。
そして上位機種を購入することで享受できるメリットがあります。それはファームウェアアップデートです。
ハイエンドなカメラやレンズは発売後もファームアップで品質が良くなる場合が多いから、実際はカタログスペック以上の製品になるし、これを見据えて買えると理想的です。ちょっと背伸びしてでも上位機種を買った方がお得な理由はこの辺にあります。買うか迷っている時間を少なくして撮影に使いましょう
— モトセ・マヒロ@写真 (@atelier_mahiro) August 3, 2022
これによってAFをはじめ、購入当初よりもカメラの性能がよくなってきます。メーカーが特に推していきたい上位機種はサポートが手厚いので、ユーザーとしては嬉しい限りですよね。
現在エントリー機を使っていて、本格的な 1台を買い替えor追加する予定でいる方はこの機会に購入を検討してみるといいでしょう。きっと撮影したくなるジャンルも増えていくと思います。
自分に高画素のカメラは必要なのか
ここまで読んで、高画素機が自分にはオーバースペックかという疑問が出てくる方がいらっしゃるかもしれません。これに関して答えはNOです。
趣味で高画素機使っている人はたくさんいます。自分はフルサイズに移行するときに思い切って高画素機にしました。結果的にこれが良かったと思っています。というのも所持しているレンズのポテンシャルを最大限に引き出せる環境を手に入れたからです。高画素機を使うことで、今まで使ってきたレンズの特徴をより深く知ることができたので経験という意味でも自分はとても満足しています。
エントリー機から次どの機種にステップアップするか迷っている方は、思い切って高画素機に手を伸ばしてみるのもありです。今の時代エントリー機でも2000~2500万画素程はあるので、ステップアップして画素数があまり変わらない場合、撮影した写真に変化を感じにくいかもしれません。(APS-Cからフルサイズにステップアップした場合は変化を体感できると思います。)
高画素機はプロカメラマンのニーズにも応えるために各メーカーが力を注いで開発してくる機種なので、それを手にして撮影した時の感動は今までと比べ物にならないです。
あなたもぜひ高画素機で撮る高精細な描写の世界を体感してみてはいかがでしょうか?
【今がおすすめ旬の高画素カメラ】
ということで今回は高画素機の必要性やメリット・デメリットについて解説をしてきました。
カメラは一度買うとなかなか買い換える機会がないと思うので、特に2台目で悩まれている方はこれを機に購入してみるのがおすすめです。ぜひ、その際は楽しい撮影体験をしてくださいね。
今回の解説は以上になります。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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