【保存版】旅行に1本だけ持っていくレンズ【プラン別に解説します】
※当サイトの記事はアフィリエイト広告を利用しております。
「旅行にレンズ持って行きたいのに、荷物が多くて1本しか持ち歩けない。」
そんな状況ありますよね。今回は、究極旅行に1本持っていくならどのレンズが最適かというお悩みについて解説します。
こんにちは、フォトグラファーのモトセ・マヒロ(@atelier_mahiro)です。
今回は旅行プラン別におすすめのレンズについて解説をします。
まずは結論からです。
- どんなシチュエーションにも対応したいなら便利ズームレンズ
- 人物+風景をメインに撮るなら広角レンズ
- 街・風景をメインに撮るなら標準レンズ
- 目的がないなら望遠レンズはほぼ不要です
カメラを持って旅をした経験から、使用頻度の多い焦点距離について解説をします。
ご自身の旅行プランにあったレンズを持って楽しい時間を過ごしてください。
旅行でレンズ交換不要!持っておきたい1本は便利ズームレンズ
とりあえずどんなものを撮るか分からないので、万能なレンズがいいという方におすすめなのが便利ズームレンズです。便利ズームレンズというのは専門用語ではないですが、一般的に24-105mmといった感じで1本で広角〜中望遠までの画角をカバーできるズームレンズのことを指します。メーカーによって24-105mmや24-120mmとカバーしている焦点距離が異なるので、ご自身の所有しているカメラにあったものを選びましょう。24-70mmといった標準ズームレンズよりも長い焦点距離のレンズは重宝します。中には24-200mmといった高倍率のズームレンズもあります。
Canon 交換レンズ RF24-240F4-6.3 IS USM
Nikon レンズ NIKKOR Z 24-200F4-6.3 VR
広角〜望遠まで1本で撮影できるので、集合写真、自然風景写真、建造物の写真、料理の写真と幅広い撮影が可能です。カメラにレンズをつけっぱなしで撮影することができるので使いやすさ抜群です。
ただし、便利な一方でデメリットもあります。
購入を検討される場合はここを押さえた上で選んでください。
デメリットその1:F値が暗い
便利なズームレンズですが、F値が暗いものが多いです。
f4.5ー6.3といった具合で望遠側になればなるほど暗くなっていくレンズが多いです。
そのため、夜景を手持ちで撮る場合はISO感度が上がってしまいノイズが多く入る可能性があります。
写真を撮ったあと画像処理ソフトで編集をしない場合は三脚を使って撮影するか、高感度に強いカメラに装着して使うと良いでしょう。
どうしてもボケ感にこだわりたい場合は単焦点レンズを選択しましょう。
デメリットその2:写りは単焦点レンズの方が良い
開放F値がf1.8のような明るい単焦点レンズに比べると解像感やボケ感は損なわれる傾向があります。
柔らかい玉ボケが欲しい、背景を綺麗にぼかしたい、夜でもノイズ少なめで撮影したいといった場合は単焦点レンズの方が向いています。風景写真の場合はf5.6〜8くらいまで絞って撮影する場合が多いと思うのでそこまで気にしなくても大丈夫です。
デメリットその3:自撮りには少し不便
もしも自撮りをしてYoutubeにvlogを発信したいという方は少し不便を感じるかもしれません。
というのも便利ズームレンズの広角側の多くが24mmからなので、自撮りをする際に自分の姿が大きく写り、背景の情報が入りにくくなるからです。そのため便利ズームレンズは自分自身が撮影者となるときに最大限活用できるレンズと言えるでしょう。
デメリットその4:AFがそこまで速くない
高いレンズになればなるほどAF(オートフォーカス)が優秀な傾向があるので、素早く被写体にピントが合います。
高倍率ズームレンズは幅広い焦点距離をカバーしている一方でAFが標準ズームレンズよりも遅い傾向があります。
ただし、旅行においてはAFの速さは大した問題にならないので気にしなくて大丈夫です。
以上が便利ズームレンズのデメリットとなります。
旅行においてはそこまでのデメリットではないですが、便利ズームレンズを購入される場合は知っておいてください。
ここからは旅行スタイル別に最適なレンズを解説します。
少しでもレンズにこだわって旅行されたい方は参考にしてください。
旅行で人物+風景を撮るなら広角レンズ1本
こちらは2人以上で旅行をする人におすすめのレンズです。
人物+風景を撮影する場合は24mm~35mmくらいの広角レンズが使いやすいです。
個人的なおすすめは35mmの単焦点レンズです。縦構図でも横構図でも広すぎず、狭すぎず程よい距離感の写真を撮ることができます。
料理撮影でもよく使われる画角なので、旅行中に食べる料理を撮る時にも使いやすいです。
選ぶポイントとしては、最短撮影距離が短いレンズを選ぶことです。
同じ焦点距離でもレンズによって最短撮影距離は異なります。おすすめは最短撮影距離が0.4m(40cm)以下のものです。理由は最短撮影距離が短いほど近寄って写真を撮ることができるからです。
また、自撮りをする・4人以上の大勢で集合写真を撮るといった場合は20mm以下もカバーされている広角レンズがおすすめです。
大人数+背景まで全体を綺麗に収めるイベントの場合は超広角レンズの方が撮りやすいです。
旅行で街・風景を撮るなら標準レンズ1本
こちらはひとり旅をする人におすすめのレンズです。
中でも24-70mmをカバーしている標準ズームレンズがおすすめです。
慣れてくると自分が一番使っている焦点距離が分かってくるので、その場合はよく使う焦点距離の単焦点レンズにするのも良いでしょう。
参考までに自分がひとり旅で写真を撮る時に使う焦点距離をご紹介します。
【旅行中の焦点距離使い分け】
・観光名所→24〜35mm
・ご当地料理→35mm
・スナップ→50〜70mmなので基本的に24-70mmの標準ズーム1本で行けちゃう。24-120mmとかあったら道端で偶然出逢ったネコとかも撮れちゃうしもう余裕。
— モトセ・マヒロ (@atelier_mahiro) February 7, 2023
ひとり旅をする場合は撮影する写真のクオリティにもこだわりたいですよね。
その場合は、F4通しやF2.8通しの標準ズームレンズがおすすめです。旅そのものも楽しめますし、撮影した写真も綺麗に残せます。
- ちなみに今の時代、カメラやレンズはレンタルもできます。購入まではしないという方はこちらの記事でおすすめのカメラレンタルサービスについて解説しているので、もしご興味があればどうぞ。
目的がなければ旅行に望遠レンズは不要です
最後に望遠レンズについて解説します。撮影目的が明確でなければ望遠レンズは不要です。むしろ望遠レンズ1本だけ持っていくと以下のデメリットが考えられます。
デメリットその1:観光地全体の風景写真が撮りにくい
せっかく観光地に行ったのに、街全体が写真に収まらない事態が懸念されます。
集合写真や自撮りにも不向きです。
デメリットその2:撮影用途が限られる
望遠レンズ特有の圧縮効果を活かした撮影ができたりするメリットがある一方で、
最短撮影距離が長く、常に遠くから撮影した写真になってしまいます。
デメリットその3:重いので持ち歩きが大変
望遠レンズはどのメーカーも約1kg超えとそれなりの重さと大きさがあるので、慣れていないうちは持ち運びが大変です。
確実に荷物が重くなります。夕暮れや夜などは三脚を使用した方がいい場面も出てくるので、結果的に全体の荷物量が増えてしまいかねません。街歩きタイプの観光の場合は体力消耗につながるのであまりお勧めできません。
以上目的なしに望遠レンズを持ち歩くデメリットを挙げました。
ただし、次の場合に当てはまる方は望遠レンズを持っていくのもアリだと思います。
・明確な撮影目的がある方
・望遠レンズにしか撮れない構図の写真を撮りたい方
・自然風景や動物をメインに撮影される方
特に自然風景の写真を撮りたい方は望遠レンズはむしろ活躍の機会が多いと思います。
また、冒頭にも解説したとおり、実際に旅行してみないとどんな画角で撮るか分からない方は便利ズームレンズ1本で撮影するのが一番おすすめです。旅行を重ねるうちに自分にとって最適な焦点距離が分かってくると思います。
Canon 交換レンズ RF24-240F4-6.3 IS USM
Nikon レンズ NIKKOR Z 24-200F4-6.3 VR
ということで、今回は旅行に1本だけ持っていくレンズをプラン別に解説しました。
参考になれば幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました!
【関連記事も書いているのでよろしければどうぞ↓】
・今の時代、カメラはレンタルもできます↓
【保存版】カメラマンの私がおすすめするカメラレンタルサービス3社
・旅行用に初めてカメラを買う方へ
旅行におすすめ!ミラーレス一眼カメラの選び方
・旅行に持っていくカメラとレンズの選び方が知りたい方はこちら
【保存版】旅行に持っていくカメラレンズの選び方【荷物チェックリスト付き】