【無料あり】カメラマンの私がおすすめするRAW現像ソフト7選
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「RAW 現像に挑戦してみたい」「おすすめのRAW 現像ソフトが知りたい」と思っている方へ。
こんにちは。カメラマンのモトセ・マヒロ(@atelier_mahiro)です。
この記事では、
- RAW 現像でできること
- 現像のメリットとデメリット
- おすすめのRAW 現像ソフト
- 有料と無料のソフトどちらがおすすめか
という内容について解説します。
記事後半ではおすすめのRAW 現像ソフトの運用方法についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
RAW 現像のメリットとデメリット
簡単にですがRAW 現像について解説します。もうすでにRAW 現像がどんなものか知っている方は次へ読み進めてください。
RAW を日本語に訳すと「生(なま)」という意味です。写真の世界では「圧縮されていない写真データ」を指します。まだ、圧縮されていない色や明るさの豊富な情報を残している状態です。
一方で、普段私たちが見ている写真のほとんどはjpegという形式になってます。写真はRAW の状態のまま画像にすることができないので、最後はjpeg形式で書き出してあげる必要があります。
- RAW で撮影した写真も最後はjpegで書き出します
一見、最後RAW 形式の写真もjpegにするのであれば、現像する意味ってあるのだろうかと思われるかもしれません。実はRAW 現像をすることで、写真の表現が一気に広がるのです。
RAW 現像ソフトのメリット
まずはこちらの写真をご覧ください。2022年の春先に星の写真を撮りました。
この写真はRAW モードで撮影した後、Adobe Lightroom Classicで現像したものです。見ての通り、現像前(左)と現像後(右)で大幅に印象が違います。
このようにRAW 現像をすることで、肉眼で見た景色とは違った雰囲気に仕上げることができます。特に上の作例のような星の写真は、実際にこのような色味で見えないので、現像する必要があるのです。
RAW 現像は写真を見たままの世界とは違う景色にすることもでき、さらに美しく仕上げられます。表現の幅が一気に広がるので、ある程度カメラの操作に慣れてきたら、ぜひ挑戦してみてください。
話を戻します。RAW 現像のメリットは次のとおりです。
- 表現の自由度が高い
- 写真をより楽しめる
- 感性が養われる
表現の自由度が高い
豊富な色情報を活用しながら、自分好みの写真に仕上げられるのがRAW現像の魅力です。部分的に写真の明るさを調整したり、コントラストを強めたりできるのがメリット。自分の写真を理想に近づけたい方におすすめです。
写真をより楽しめる
RAW 現像の魅力は自分好みの色味や世界観を表現できることです。また、一枚一枚丁寧に仕上げる楽しさがあるRAW現像。自分にしかないオリジナリティあふれる作品を追求できるので、写真がより一層好きになります。
感性が養われる
楽しい一方で、覚えることも多いのがRAW 現像です。どういう時に写真が美しく見えるのかを地道に模索する中で感性が磨かれます。写真を通してより感性が豊かになるのは現像のメリットです。
RAW 現像ソフトのデメリット
始めてみると楽しいRAW 現像ですが、次のデメリットもあるので合わせて解説します。
- 写真を仕上げる工程が増える
- RAW 現像ソフト代がかかる場合がある
- 慣れるまでに少々時間がかかる
写真を仕上げる工程が増える
撮影した枚数分、作業工程が増えます。RAW 現像はPCに写真を取り込んで作業するので、「撮影して完成」になりません。綺麗な写真として仕上げる分、手間がかかります。
RAW 現像ソフト代がかかる場合がある
RAW 現像ソフトは一部有料のものがあります。高機能な一方で、サブスク代がかかる場合があるので事前にチェックしましょう。買い切りのソフトもあるので、自分にあったものを選んでください。
RAW 現像に慣れるまで少々時間がかかる
慣れると自由に操作できますが、最初は難しく感じるかもしれません。分からないことがあった際は、自力で調べる必要があります。
また、写真の仕上げが上手くなるためには、トライ&エラーが不可欠です。長い年月をかけて楽しむ気持ちが大切です。
おすすめのRAW 現像ソフト
ここからはおすすめのRAW 現像ソフトを厳選してご紹介します。
無料・有料それぞれの特徴についても解説するので、ご自身に合ったRAW 現像ソフトをチェックしてみてください。
おすすめの無料RAW 現像ソフト
数ある中で私がおすすめする無料のRAW 現像ソフトはこちらです。
- PhotoDirector Essential
- メーカー純正の現像ソフト
高機能が無料で使えるPhotoDirector Essential
PhotoDirector EssentialはCyberLinkが提供している無料のRAW 現像ソフトです。のちに紹介するPhotoDirectorの無料版。有料版と比べて一部の機能が制限されてますが、RAW 現像を初めてする方には申し分ない機能が備わっています。
ここ数年増えたAI機能が搭載されている現像ソフトのうちのひとつです。プリセットも豊富なので、自分の好きな雰囲気に合わせてある程度簡単に仕上げられるようになってます。無料のソフトで現像の感覚をつかみたい方はおすすめです。
メーカー純正の現像ソフト
各カメラメーカー純正のRAW 現像ソフトは無料で使えます。各社から出ている純正RAW 現像ソフトをまとめました。
- Canon : Digital Photo Professional
- Nikon : Capture NX-D
- Sony : Imaging Edge Desktop
- FUJIFILM : FUJIFILM X RAW STUDIO
- LUMIX(Panasonic) : PHOTOfunSTUDIO
- OM SYSTEM(旧OLYMPUS) : OM Workspace
- PENTAX(RICOH) : Digital Camera Utility 5
純正のRAW 現像ソフトを使うメリットは、自社製品のサポートが充実している点です。無料のRAW 現像ソフトはカメラやレンズが一部対応しきれていない場合がありますが、純正の現像ソフトはその点安心して使えます。
ただし、カメラメーカーで現像ソフトの扱いやすさは異なるので、初めての方でも操作しやすいかは別です。
有料のおすすめRAW 現像ソフト
写真を長く続けるのであれば、いずれ有料のRAW 現像ソフトが必要になると思います。無料の現像ソフトに比べても機能が豊富ですし、使いやすく写真の管理も簡単です。
今回は、フォトグラファー目線でおすすめのRAW 現像ソフトを厳選してご紹介します。買い切りのものやサブスクのものなど、製品によって特徴が異なるので、ご自身に合った現像ソフトをチェックしてみてください。
フォトグラファー必携の現像ソフト:LightroomCC
写真業界で最も使われているAdobe Lightroom Classic(LightroomCC)。写真を本格的に撮る人が一度は使うというくらい有名なAdobeの現像ソフトです。RAW で撮った写真をLightroom Classicで現像し、Photoshopでレタッチをするというシンプルなワークフローを実現してます。
Youtubeや書籍で情報がたくさんあるので、初めて使う方でもすぐに実践できるのがメリットです。数多くの風景・人物写真家に使われているため、目標にしている写真家がすでにいる方は初めからこの現像ソフトを使うことをおすすめします。
また、最近のアップデートで、AI機能を活用した被写体認識や強力なノイズ処理が追加されました。この現像ソフトでほぼ全て要求が満たされるので、迷ったらLightroomCCの導入で解決します。そのくらい満足できる現像ソフトです。
サブスク方式なので、しばらく使ってみて合わなかったら解約も可能。使いたいときに再開できるので、一度体験してみるとよいでしょう。
- 利用するなら公式が出してるフォトプランが安くておすすめです。
フォトプランはLightroom・LightroomCC・Photoshopが月1000円〜使えます。1ソフトのサブスクが高めのAdobeですが、写真編集に必要なソフトが全部込みで安く使えるのは嬉しいですね。私も長年利用してます。
ちなみによくある疑問ですが、LightroomとLightroom Classicは別ソフトです。主な違いは次のとおりです。
- Lightroom : スマホやタブレットで編集できる
- LightroomCC : PCで編集できる
フォトプランで契約すると全部使えるので、どちらを使うべきか戸惑う方もいらっしゃるかと思います。PCで使えるLightroomCCの方が機能が豊富で使いやすいのでおすすめです。
プロ仕様の現像ソフト:Capture One
Capture Oneはスタジオやプロの現場で使われる現像ソフトです。ストロボと同調させて撮るテザー撮影に強いソフトなので、スタジオや写真館で撮影しているプロカメラマンが愛用してます。
大量の写真から高速でセレクトしたり、レンズの補正が充実していたりと業務ベースで使いやすさが体感できるのが特徴です。色味の出し方が綺麗なので私は使ってます。
1点デメリットはサブスクが高額なことです。他の有料RAW 現像ソフトと比べても高いので、初めて現像する方にはおすすめしにくい金額。機能と使いやすさには優れているので、今は「こういうプロ仕様のソフトもあるんだな」くらいで大丈夫です。
AI機能が搭載された現像ソフト:Luminar AI
Luminar AIはAI機能が特徴の現像ソフトです。RAW データをある程度ソフト側で処理して整えてくれます。そこまで凝った現像をする予定のない方におすすめです。
今後もAIの機能が現像ソフトに導入されることが予想されます。自分がイメージする世界観に近づけるための時短に欠かせないものになるでしょう。AIを積極的に取り入れてる現像ソフトなので、初めての方にも優しいです。
買い切りのRAW 現像ソフト:SILKYPIX
買い切りRAW 現像ソフトのSILKYPIX。
RAW 現像ソフトはサブスク方式が多いですが、こちらの製品は買い切りなので追加料金がないのがメリットです。
株式会社市川ソフトラボラトリーが開発している日本製のソフトなので、サポート含めて日本語対応されている点も安心です。基本的な現像機能が備わっており、初めての方でも使いやすいのでおすすめです。
初めてでも使いやすい現像ソフト:PhotoDirector
CyberLink社が提供している有料RAW 現像ソフトPhotoDirector。無料版のPhotoDirector Essentialに加えて、空の置き換えや肌補正などの独自のAI技術を搭載してます。
月額500円以下のサブスク方式で、他の有料現像ソフトよりも安いのも魅力。使い方についてもチュートリアルや記事があるので、初めての方でも分かりやすく楽しみながら現像できます。低価格でRAW 現像を始めたい方におすすめです。
有料と無料のRAW 現像ソフトどちらがおすすめか
ここまで無料・有料のRAW 現像ソフトを紹介しました。ここまでご覧いただいて、無料ソフトでも現像ができるのであれば、有料のRAW 現像ソフトを使う意味があるのか疑問に思われる方もいらっしゃるはず。
個人的には有料のRAW 現像ソフトをおすすめしてます。理由は次の2点です。
- 有料RAW 現像ソフトはノウハウが豊富
- 細かい機能の充実
有料RAW 現像ソフトはノウハウが豊富
Adobe 製品をはじめ、有名なRAW 現像ソフトはYoutubeや本、Webメディアでノウハウがたくさん出回ってます。プロの講師による有料講座も基本的には業界で使われている現像ソフトを対象としていることが多いです。
「こういう雰囲気に仕上げたいときはどうすればいいんだろう」といった表現手法から、基本的な操作方法まで情報量が豊富なので有料RAW 現像ソフトがおすすめです。
細かい機能の充実
有料のRAW 現像ソフトは細かな機能が充実しているのもおすすめポイントです。ノイズの処理やレンズの補正など、細部まで綺麗に仕上げたい方は有料の現像ソフトを使用した方が上達も早くなります。
無料のRAW 現像ソフトで慣れてからステップアップするのもいいですが、現像ソフトは使い慣れるほど編集スキルも上がるので、最初から高機能のRAW 現像ソフトを使うのもおすすめです。
RAW 現像ソフトおすすめの運用方法
まとめです。無料・有料含めて厳選したRAW 現像ソフトをご紹介しました。それぞれの現像ソフトに特徴はありますが、写真を編集する工程は基本的に共通です。一度やり方を覚えると長く写真を楽しめるので、ぜひ挑戦してみてください。
個人的なおすすめはAdobeのフォトプランです。Photoshopと合わせて利用できる点と、調べたときの情報量が豊富なので使いやすいです。
【おすすめRAW 現像ソフト一覧】
最後にRAW 現像を始めたばかりの頃の自分がやっていたおすすめのワークをご紹介して終わります。RAW 現像ソフトを導入してから具体的にどうすればいいのか、方針が定まっていない方は参考にしてみてください。
- RAW + jpegで撮影して違いを比べる
- プリセットを使ってRAW 現像の感覚を知る
- 書籍でRAW 現像の基本を学ぶ
※あくまで私がRAW 現像を理解するためにやっていたことです。参考になりそうでしたら実践してみてください。
RAW + jpegで撮影して違いを比べる
カメラの撮影設定をRAW + jpegにして撮影します。カメラ内部で現像された写真と自分が現像した写真にどのような違いがあるかを見比べてください。
WBやコントラスト・彩度を変えることで、はっきりとRAW データの特性が分かると思います。RAW データのハイライトやシャドウ部の階調が豊かなことも体感できるのでおすすめです。
慣れてくると自分のカメラの特性を理解した上で、RAW 現像を想定した露出設定で撮影ができるようになります。
プリセットを使ってRAW 現像の感覚を知る
有料のRAW 現像ソフトにはプリセットが付属しているものがあります。始めから自力で現像するのが難しい場合は、プリセットを使って現像の雰囲気を知るところから始めるのがおすすめです。
書籍でRAW 現像の基本を学ぶ
大切なのは自分なりに現像の感覚をつかむことですが、基本的なワークフローを知りたい方は書籍で学ぶのもおすすめです。
現像ソフトごとに解説されている書籍があるので、使い方やテクニックを知りたい方は合わせてチェックしてみてください。中にはプリセットが付属している書籍もあります。
ということで今回はおすすめのRAW 現像ソフトについて解説をしました。慣れるまでは難しそうに見えますが、やってみると想像以上に楽しく写真がより一層好きになると思います。
これを機に自分に合ったRAW 現像ソフトを導入してみてください。最後までご覧いただきありがとうございました。
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