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【初心者向け】単焦点レンズの使い方(ズームレンズとの使い分けを解説)

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こんにちは、フォトグラファーのモトセ・マヒロです。
この記事では、

  • 単焦点レンズとズームレンズの使い分けができずに困っている。
  • どういう時に単焦点レンズを使えばいいか分からない。

こういった疑問について解説していきます。
単焦点レンズってカメラ始めたての頃は「買ったのに使うシーンがよく分からない」となりやすいんですよね。
自分もカメラ買う時に「とりあえず単焦点レンズは1つ買った方がいい」と店員さんにアドバイスを受けて買ったものの、いつ使えばいいのか戸惑った経験があります。

そんな経験があったので、今回は単焦点レンズの使い時についてまとめてみました。
記事を読むことでどういう時に単焦点レンズを使えばいいのか分かるようになると思います。

私は現在単焦点レンズを7本ほど所有しており、日頃の撮影でたくさん使っているので、初めて単焦点レンズを使う方のお役に立てる情報だと思います。ぜひ単焦点レンズの使い方に困っている方は最後まで読んでみてください。

まずは結論からです。

  • 単焦点レンズは非日常的でエモーショナルな写真を撮りたい時に使おう!

それでは、理由とともに深掘り解説をしていきます。
基本的に色々な写真を撮っていく中で、ズームレンズの方が圧倒的に便利です。
いうまでもなく画角を微調整することができて、あらゆるシーンで活躍します。そのため撮影スタイルとしてズームレンズ1本でいくというのもアリです。

ですが、その一方で単焦点レンズにしかない魅力があるのもまた事実です。
そこで今回は単焦点レンズならではの特徴を4つにまとめてみましたのでご覧ください。

撮影においての単焦点レンズの特徴

  • f値が明るい(目安はf2.8以下)
  • ボケが美しい
  • ズームレンズに比べて描写がいい
  • ズームできないからこそ生まれる写真がある

これら4つの特徴が「非日常的でエモーショナル」な写真を作ります。

※補足でレンズは基本的にf2.8以下の値だと「明るいレンズ」と称されますが、単焦点レンズに関してはf2.0以下のものが多いです。
各メーカーもf1.2、f1.4、f1.8…と様々な明るさのレンズを開発しています(たまにf0.95といった驚異的な明るさを持ったレンズもあります)。

そして一般的にf値が明るければ明るいほどレンズの値段も高額になりやすいです。なので、もしこれから購入を検討される方がいらっしゃったら、まずはf1.8くらいが購入しやすいと思います。

話が少し脱線しましたが、ここからさらに順を追って詳しく説明していきますね。

レンズのf値が明るいと朝〜夜まで楽しめる!

普段みなさんがカメラで撮影をする時はどんな時でしょうか?
友人や恋人と遊んだ時、ディナーを食べた時、夜景を見に行った時。結構な割合で「夜に撮影」するシーンがあると思います。そんな夜の記念写真を1枚撮る時に活躍してくれるのが単焦点レンズです。

レンズのf値が明るいと暗い中でも綺麗に撮影することができます。
これに対して、ズームレンズは暗いレンズが多いため、暗所の撮影は単焦点レンズの方が有利です。そのため暗所でズームレンズに比べて画質を落とさずに撮影することができるのは単焦点レンズの大きな魅力です。また、単焦点レンズを使った暗所の撮影は玉ボケがより綺麗に写り、幻想的な写真を撮ることができます。

夜にイルミネーションとか撮ってみるとそれだけで楽しいですよ!
ちなみに上のイルミネーションの写真はNikonのNIKKOR Z 50mm f1.2という単焦点レンズを使って撮影してます。

背景ボケで日常をエモーショナルへ格上げ!


背景が程よくボケてくれるというのも一眼デジタルカメラで写真を撮る楽しみのひとつだと思います。スマホでは難しかった「写真の背景を綺麗にボカす撮影」をすることで、肉眼では見えなかった幻想的な世界を立体的に捉えることができるのです。
そのボケ味の美しさを求めて、何本も単焦点レンズを買う方も少なくありません。

f値が暗めで全体をくっきり写すズームレンズに対して、f値が明るい単焦点レンズはその特有のボケでなんてことない日常がドラマティックに表現できるのです。
まさに印象的な表現をするのに向いているレンズと言えるでしょう。

圧倒的な描写力


ここまでf値が明るい分、ボケ味を活かした表現ができることを説明しました。
ですが、単焦点レンズの魅力はf値開放でぼかした撮影手法だけではありません。
単焦点レンズで撮影する時に、f5.6〜f8程度に絞ると今度は画面の隅々までシャープな写真を撮ることができます。
描写に特化されている分、1本の単焦点レンズで様々な表現の幅を知ることができるのです。
また、価格自体もズームレンズに比べて安価なものが多いので、コスパ良く優れた描写をした写真が取れるようになります。
レンズ1本でf値開放にしても絞っても様々な美しい描写ができるのは単焦点レンズの大きな魅力です。
軽量でコンパクトなレンズが多いのもいいですね。

ちなみに上の青空の写真はNikonのNIKKOR Z 28mm f2.8というレンズで撮影をしました。ご参考までに。

ズームできない不便さから見つける自分の世界


これは単焦点レンズのデメリットでよく言われることですが、ズームできずその分自分が動かないといけないので不便な時があるということです。ですが、写真を撮っていく中で、この不便さが自分自身に「気づき」を与えることがあります。それまではズームレンズで撮りたいところだけ撮影していたけれど、思い切って近づいてみたり、逆に自分で離れてみたりすることで新しい見方が発見できるかもしれません。
この「気づき」こそが構図、アングル、定番な撮り方を超えた「自分の世界観」を表現することに繋がっていきます。レンズの使い方次第で、それまで自分の中にあった既成概念が壊れたり、新しい価値観を見出すことができたりすると写真の楽しみ方がまたひとつ増えていくことでしょう。

いきなりここを目指すのは難しいと思いますが、写真を撮り続ける中で「自分らしい写真」を見つけたくなる時がきっとくると思います。慣れてきたら単焦点レンズで撮影した写真を通して自分を見つめる、という難しくも面白い世界にトライしてみるのもいいと思います。

いかがでしょうか。
このように単焦点レンズはズームができない一方で、様々な活用の仕方があることが分かったと思います。
休日にカメラを持ち出して散歩や旅行に行く際に1本カバンの中に忍ばせておくと、風景や一緒に過ごす人との思い出を特別な1枚として残すことができるでしょう。
ぜひ、この機会に単焦点レンズを活用して楽しい写真ライフをお送りください!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

最後になりますが、この記事を読んで単焦点レンズが欲しくなったので選ぶ時のポイントが知りたい!という方は他にも記事を書いたので読んでみてください。
【初心者必見】もう迷わない!単焦点レンズの選び方

一眼デジタルカメラの始め方が知りたい方はこちらもどうぞ!
【初心者向け】一眼デジタルカメラの選び方(結論:妥協せず好きなモデルを買う)

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