【保存版】大三元レンズとは何か?最高級レンズについて解説【初心者向け】
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「大三元レンズっていう単語が出てくるんだけどなんだろう?」このような疑問についてお答えします。
こんにちは、フォトグラファーのモトセ・マヒロ(@atelier_mahiro)です。
この記事では
- 大三元レンズとは何か
- 大三元レンズでよくある疑問
- 大三元レンズと単焦点レンズの違い
- 大三元レンズのメリットとデメリット
- 大三元レンズを使う人は誰か
これらの内容をまとめてお伝えします。
すぐではないけど、今後を見据えたときに大三元レンズの購入を視野に入れている方や、どんなレンズか概要を知りたい方は最後までご覧ください。
大三元レンズとは何か
端的に説明すると、大三元レンズとは「開放F値がF2.8通しのズームレンズ」です。広角・標準・望遠で合計3種類あります。どのズーム域でも開放F値がF2.8から使える一番良いレンズです。
どのズーム域でもF2.8から使えるので、1本のズームレンズで単焦点レンズ4本くらいの役割を果たします。
例えば、24-70mm f2.8の場合
-
24mm f2.8
35mm f2.8
50mm f2.8
70mm f2.8
本来だと単焦点レンズ4本必要なところが、たった1本のズームレンズで撮影可能です。大三元レンズ恐るべし。ズームレンズは微調整もできるので、「42mm」といった絶妙な画角でもF2.8で撮影できるのは強みですね。
名前は麻雀の役満である大三元から由来しています(なぜ麻雀の役満が由来なのかは謎)。これ以上ない最高品質のズームレンズという意味です。開放F値がF2.8なので明るいレンズとして人気があります。
大三元レンズでよくある疑問
大三元レンズについて概要を解説しました。その上で、大三元レンズについてよくある質問をまとめました。ご参考までにどうぞ。
- 大三元レンズはどのメーカーにもあるのか
- 大三元レンズの焦点距離がメーカーごとに若干違う
- 大三元レンズがあるってことは小三元レンズもあるのか
- 同じメーカーで大三元レンズがいくつかあるのはなぜか
- 大三元レンズはプロしか使ってはいけないのか
ひとつずつお答えします。
大三元レンズはどのメーカーにもあるのか
大三元レンズはどのカメラメーカーにも必ずあります。例えば「キヤノンには大三元レンズがあるけどニコンにはない」といったことはありません。メーカーが一番力を入れて開発してくるズームレンズです。プロが業務で使用できる品質まで高めてあります。
大三元レンズの焦点距離がメーカーごとに違う
メーカーごとにカバーしている焦点距離が若干異なる場合があります。特に大三元レンズの超広角ズームはメーカーごとに特色が分かれる傾向があります。メーカーが考えるズームレンズの最適解の解釈が異なるというだけなので、あまり気にしなくて大丈夫です。
大三元レンズがあるってことは小三元レンズもあるのか
小三元レンズもあります。開放F値がF4通しのレンズです。小三元レンズも広角・標準・望遠の3種類あります。大三元レンズと同様に、各カメラメーカーごとに開発されているレンズです。
同じメーカーで大三元レンズがいくつかあるのはなぜか
メーカーによって大三元レンズは「1型」「2型」といった感じで、同じ焦点距離のレンズを複数本開発している場合があります。1型は最初に開発された大三元レンズです。2型以降、数字が増えていくにつれて、新しいバージョンとして作られたものになります。
細かな描写の向上やレンズの軽量化、レンズのAF速度向上を目的として新型が開発される場合が多いです。もし、大三元レンズの購入を検討している場合は、型の有無についてもチェックしましょう。
大三元レンズはプロしか使ってはいけないのか
大三元レンズはプロが業務をする上で、最大のパフォーマンスを発揮できるように設計されています。その品質の良さから、趣味でも大三元レンズを購入している方も多くいます。プロ仕様なだけなので、趣味で使う分に全く問題ないです。好きなレンズで撮影しましょう。
大三元レンズと単焦点レンズの違いとは
大三元レンズと単焦点レンズの最大の違いは明るいF値でズームできるところ。大三元レンズの明るさは単焦点レンズほどではないですが、絞り開放からしっかり描写してくれる点が魅力です。
単焦点レンズは主要な焦点距離(24mm,35mm,50mm,85mm,135mmなど)は製品化されますが、それ以外の焦点距離についてはなかなかありません。大三元レンズは唯一と言って良いほど、明るいF値で幅広い焦点距離をカバーしています。
大三元レンズのメリットとデメリットとは
大三元レンズのメリットとデメリットについてまとめます。
大三元レンズのメリット
- AFが速くて正確
- 悪条件下での撮影に強い
- 絞り開放から描写が良い
- ファンクションボタンがある
大三元レンズはAFがその他ズームレンズよりも速くて正確にピントが合います。また、多くの製品に防塵・防滴の対策も取られているので、悪天候でも壊れにくいです。
開放絞りから描写が良いのも魅力のひとつ。レンズにファンクションボタンが付いているのもあるので、自分好みにカスタマイズできます。自由度高くて使いやすい。
大三元レンズのデメリット
- 値段が高い
- 大きくて重い
大三元レンズは性能が良い分、値段も高いです。単焦点レンズ複数本入っているような性能なので、レンズ自体も大きくて重いです。この2点のデメリットを乗り越えて撮影したい人向けの玄人レンズです。
大三元レンズを使う人とは
魅力がたくさん詰まった大三元レンズ。「どんな人が使うのか」「今後自分が使う日は来るのか」など気になることが多いと思います。最後に大三元レンズを使うと良い人について解説します。
大三元レンズを使うと恩恵が受けられる人は次のとおりです。
- なるべく1本のレンズで一級品の写りを手にしたい人
- 写真で仕事をしたい人
- 飽くなき探究心がある人
なるべく1本のレンズで一級品の写りを手にしたい人
お出かけの際に単焦点レンズを何本も持っていきたくない。でも、一級品の写りが欲しい。そんな方には大三元レンズはベストです。写りが良いのと、日中〜夜まで一本で済ませることができるのは大三元レンズの強みです。
写真で仕事をしたい人
これから副業等で仕事することまで考えている方は、大三元レンズはあった方が良いと思います。スタジオで撮影する方はほぼ間違いなく使っているレンズです。単焦点レンズのみでも仕事できる場所はあると思いますが、幅広い現場対応ができる点を考慮するとあった方が良いです。
飽くなき探究心がある人
写真に対して熱意がある方はいつの間にか大三元レンズが欲しくなると思います。さらなる高みを目指すのに一番適しているレンズです。最高峰のレンズを前に、ひたすら自分の技術を磨くことに集中できます。
なお、大三元レンズが必要かどうかで3日以上悩んでいる方向けに、こちらの別記事を書いているので参考までにどうぞ。
ということで今回は大三元レンズとはどんなレンズかについて解説しました。
カメラを始めたばかりの方はピンとこない部分があると思いますが、「いずれ欲しくなるかも」「興味がある」といった方は概要だけでもお伝えできていればと思います。
今回はこれで終わりです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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