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【初心者向け】単焦点レンズよりもズームレンズを選ぶべき理由を解説

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「最初はズームレンズと単焦点レンズどちらを選べばいいんだろう。」このような疑問についてお答えします。

こんにちは。フォトグラファーのモトセ・マヒロ(@atelier_mahiro)です。

この記事では、これからカメラを始める方が単焦点レンズとズームレンズのどちらを購入した方がいいのかということについて解説をします。ぜひ、最後までお付き合いください。

まずは結論です。

  • 正直どちらを買っても大丈夫です
  • 初めてレンズを買う方はズームレンズがおすすめです

理由について深掘り解説をします。

初心者からズームレンズを使うと焦点距離が分かる


一眼デジタルカメラの始めたては、レンズの焦点距離の感覚をつかむまでに時間がかかります。ズームレンズを使用すると、さまざまな焦点距離を知ることができるので、「どの焦点距離を使うとどんな写真が撮れるか」が分かるようになります。

一方で単焦点レンズは、ズームができないので、単焦点レンズ以外の画角を知らないまま撮影を続けることになります。

    例えば「24mmの単焦点レンズ」を使い続けても、70mmの画角を撮ることはできません。70mmのレンズで撮る写真はどんな感じか分からない状態が続きます。

単焦点レンズにも十分な魅力がありますが、初心者の方はズームレンズを使って焦点距離の感覚をつかんでからの方が良いでしょう。

初心者からズームレンズを使うと欲しい単焦点レンズが分かる


単焦点レンズはズームできませんが、F値が明るくて綺麗なボケを作ることができます。ズームレンズで撮影をしていくうちに、自分の好みの焦点距離が分かるようになるので、そのタイミングで単焦点レンズを購入するのがおすすめです。

一方で、初心者のうちから単焦点レンズを購入すると、あとで欲しい単焦点レンズが分かった時に買い直しになる可能性があります。まずはズームレンズで撮影をして広角〜中望遠くらいまでの焦点距離について理解を深めることがポイントです。

「初心者=単焦点レンズから使うもの」という風潮について


昔は一部で「初心者こそ単焦点レンズを使うべし」という風潮があったそうです。実際に知り合いに聞いた話でも次のような意見がありました。

    単焦点レンズはズームできない分、被写体との距離感を掴んで試行錯誤しながら撮影をすることで初心者は上達する

たしかに一理あると思います。

ですが、それは写真上達を最大の目的としている視点だと思います。もちろん写真を撮るなら上達はしたいですが、修行のような撮影体験は長く続かないので個人的にあまりおすすめしてません。

レンズも決して安くはないので、自分が楽しく撮影できる方を選ぶべきというのが個人的な意見です。また、ズームレンズを使うことで体感できることも多く、その良さを知ることも同じくらい大切だと思っているのでズームレンズを推奨しています。

少し話が脱線しましたが、以上のことから最初のレンズは単焦点レンズでもズームレンズからでもOKです。どちらでも良いからこそ、自分が写真を楽しく続けられる方を選んだ方がいいと思います。

初心者は単焦点レンズよりもF4通しのズームレンズがおすすめです


初心者が最初に選ぶレンズとして、単焦点レンズよりもズームレンズの方がおすすめであることを解説しました。

ズームレンズはF値や焦点距離がさまざまで種類がたくさんあります。その中でもおすすめのズームレンズについてご紹介します。

    初心者の方はF4通しのズームレンズがおすすめです

小三元レンズとも呼ばれるF4通しのズームレンズがおすすめな理由は次のとおりです。

初心者にF4通しのズームレンズがおすすめな理由


F4通しのズームレンズをおすすめしている理由について解説します。理由は次のとおりです。

  • 幅広く焦点距離を体験できる
  • キッドズームレンズよりも写りがいい
  • F4通しのズームレンズはひとつのゴール

幅広く焦点距離を体験できる

F4通しの標準ズームレンズの多くは、24-105mmや24-120mmなど広角〜中望遠までの画角がカバーされています。1本のレンズで焦点距離ごとに写り方が変わることを肌感覚で体感できます。レンズ自体が軽量で絞り開放から綺麗に写るものが多いので、ちょっとしたお出かけの際に持ち歩くのにも向いています。

単焦点レンズに比べるとやや開放F値が暗めなのでボケにくいですが、
できるだけレンズ交換の手間を省いて綺麗に撮りたい旅行にも最適なレンズです。日常から特別なお出かけまで幅広く使うことができるメリットがあります。

キッドズームレンズよりも写りがいい

多くのエントリーモデルのカメラにはキッドズームレンズがついています。軽量でコンパクトなレンズが多く使いやすいですが、ズームするとF値が暗くなるものが多いです。一方で、F4通しのズームレンズは、どの焦点距離でもF4から撮影することができるので、ISO感度を抑えた綺麗な写真を撮ることができます。画質を落とさずに撮影することができるので便利です。

また、F8くらいに絞って撮影すると、写真の隅々まで解像するキレの良い写りをするのもF4通しのズームレンズの良さ。どのズーム域でもしっかり解像するので、風景写真を撮りたい方にもおすすめです。

※一般的にレンズは開放F値から1〜2段絞って撮影すると最も写りが良いと言われます。

  • 開放絞りがF4のレンズを1段絞る → F5.6
  • 開放絞りがF4のレンズを2段絞る → F8

あくまで一般的なお話なので、最もよく写る絞りはレンズによって多少前後しますが、F4通しのズームレンズはどのF値でも写りが安定しています。

すでにキッドズームレンズを使用している方は、F4通しのズームレンズは不要です。キッドズームレンズを使用するうちに、自分好みの焦点距離が分かってくると思います。ズームレンズではなく、好きな単焦点レンズを購入しましょう。

F4通しのズームレンズはひとつのゴール

単焦点レンズは焦点距離の豊富さや、写りの違いでさまざまな種類があります。ですので、自分が欲しいレンズが分からない間は選べません。

一方でズームレンズは、普段使いであれば基本的にこの1本で十分と言えるくらい便利なレンズです。明るいレンズではないものの、その使い勝手の良さはズームレンズ選びでたどり着くひとつのゴールと言えます。買い足しや買い替えがあまりないレンズだからこそ、最初から綺麗に写るズームレンズを選ぶことがポイントです。

ちなみに高感度に強いカメラを持っている方は、F4通しのズームレンズと相性が良いです。F値が多少暗くなってISO感度が上がっても画質を保ったまま撮影することができます。初心者の方でも扱いやすいのもメリットです。

「軽量でコンパクト・広角〜中望遠まで撮れる・写りが良い」の三拍子が揃っているので旅行や家族の記録写真、風景撮影、日々の記録までこの1本で完結できます。

ズームレンズに慣れた時が単焦点レンズを選ぶタイミング


ズームレンズで撮影するうちに焦点距離や画角について慣れてくると思います。日頃から使う頻度が多い画角や構図をチェックしておきましょう。自分の好きな画角が出てきた時が単焦点レンズを購入するタイミングです。単焦点レンズは、ズームレンズでは撮れない大きいボケ味を活かした写真撮影を楽しむことができます。

また、大三元レンズと小三元レンズどちらを買うかで迷っている方はこちらの記事も参考になると思います。あわせて読んでみてください。

今回は初心者の方向けに単焦点レンズとズームレンズのどちらがおすすめかという内容で解説をしました。単焦点レンズは奥が深く、次から次と欲しくなってしまう不思議な魅力があるので、自分にとって好きな画角ができてから「とっておきの1本」を購入することがおすすめです。まずはズームレンズで多くの画角を知って、レンズの楽しさを味わってください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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